たまに
「私には人の自慢できるような強みなんて何もありません」
と考え、うじうじしている人がいます。
こういう人は「価値の本質」を理解できていません。
原理的に考えて、「強みがない人」なんて、存在しないのです。
基本的に、あなたが過去に経験したことは、全てあなたの強みなのです。
例えば、あなたの職歴はなんでしょう?
それを全て書き出してください。
できたら、それは全てあなたの強みです。
例えば、もしあなたがデザイナー経験があるなら、デザイナーの悩み相談には応えられるはずです。
あなたは今、こう思ったかもしれません。
「私よりすごい人はいくらでもいる」
「私と同じくらいのことができる人はいくらでもいる」
しかしそれは、価値の本質をわかっていない浅はかな考え方です。
価値とは、万人に共通の絶対的な基準が存在するのではなく、「他者との差」によって生まれます。
だから、あなたの経験が全体からすれば「大したことのない経験」だったとしても、あなた以下の誰かからすればそれは「価値ある経験」なのです。
あなたがどんな段階だったとしても、「あなたより下の人」は必ず存在します。
あなたがデザイナー3年目なら、デザイナー1年目の相談にはのれるでしょう。
あなたがデザイナー1年目なら、これからデザイナー志望の人の相談にはのれるでしょう。
もしあなたが完全なニートだったとしても、だったらそのニートになった経緯から考えてみましょう。
例えば「ブラック企業に酷使された経験がきっかけでニートになった」という人は、今ブラック企業で酷使されている人達に「あなたも退職していいんだよ」「もっと楽になっていいんだよ」「無理にがんばらなくていいんだよ」というメッセージを伝えることができるかもしれません。
今回はわかりやすくするため「職業」を例にしましたが、それ以外の全てのテーマについて同じロジックが当てはまります。
もしあなたが「恋愛で都合のいい女になることが多かった」というなら、同じような都合いい女になってばかりで困っている誰かの相談には応えやすいはずです。
もしあなたが「毒親に育てられて困っていた」というなら、同じような毒親に疲弊している誰かには助言ができるはずです。
もしあなたがうつ病で苦しんだ経験があるなら、それもあなたの強みです。
もしあなたが占いジプシーしすぎて借金に苦しんだ過去があるなら、それもあなたの強みです。
もしあなたがDV男に引っかかって大変だった時期があるなら、それもあなたの強みです。
「負の経験すらが、あなたの強みになる」
このことをしれば、「私には強みなんてない」と言っている人が、どれだけトンチンカンなことを言っているかわかるはずです。
繰り返しになりますが、「強みが無い人など存在しない」のです。
あなたが何をするにしても、
「自分の顧客は、常に過去の自分」
と考えてください。
今のあなたがどれだけまだ大したことのない存在だったとしても、少なくとも1年前の自分、3年前の自分、5年前の自分、10年前の自分が対象であれば、言えることが何もないということはないはずです。
何かしらの「言えること」はあるはずです。
だとすれば、「強みがない人」なんて、存在するわけがないのです。
「私には自信を持って語れることなんて何もないです…」と悩む人。
「私には大したことは何もできません…」と悩む人。
こういう人達は、事実として「何もない」のではなく、本当はたくさんの価値ある経験をすでに持っているのに、そのことに気付いていないだけです。
彼らは、自分自身の「ものを見る目」が未熟なため、自分自身の価値に気付いていないだけなのです。
とても、もったいない状態にあるのです。
この法則はどんな道に進むにしても共通です。
あなたが小説家になるにしても、
音楽家になるにしても、
占い師になるにしても
youtuberになるにしても
ブロガーになるにしても
アフィリエイターになるにしても、
起業して経営者になるにしても、
どんな道に進むにしても、あなたの顧客はつねに、「過去の自分自身」です。
過去の自分自身であれば、あなたはその顧客に、心の底から共感して、何かを提案することができるはずです。
この「心の底からの共感」というのが、大事なのです。
これがなければ、どんな道に進んでも、決してうまくはいかないのです。
というわけで、「私には強みなんてない」と思い込んでいる人は、ぜひその認識を捨ててください。
そして過去を振り返り、あなたの強みに気付いてください♪
あなたの職歴は?
それぞれの仕事で失敗したことや、学んだことは?
あなたの過去の恋愛パターンは?
それぞれの恋愛で失敗したことや、学んだことは?
あなたの家庭環境は?
そのなかで失敗したことや、学んだことは?
5年前の自分は何をしていた?
その頃に自分にアドバイスするとしたら?
どこかの誰かの参考になれば幸いです☺️