最近やたらと「ダイエット中」のお客様によくお会いする。
でも、こう言ってしまうと失礼なのかもしれないのですが、そうおっしゃられる方のほとんどが、正直「成果が出ているとはいえない」と感じられる体型の方が多い。
そういう方に、「ダイエットって具体的に何をされているんですか?」と聞いてみる。
大抵、こう返ってくる。
「マラソンや、簡単なエクササイズ等をしています」
「食べる量を減らしています」
この回答を聞いて、僕はいつもこう思います。
「あぁこの人たちは昔の僕だ」
昔の僕も、同じ過ちをしていた。
ダイエットというと、みんなすぐに「有酸素運動」や「食事制限」を考えがちなのですが、実はこれ、ものすごく効率が悪いやり方です。
なぜなら有酸素運動は、今その場のカロリーを消費することにしか役立たないし、食事制限は筋肉量が減るので、それはつまり基礎代謝(何もしてなくても勝手に消費するカロリー量)が減ることにつながり、むしろダイエット的に逆効果になることもあります。
結局、ダイエットの王道は、筋トレをすることです。
それによって、筋肉を増やすこと。
そうすることで、基礎代謝を上げること。
そうすれば、何もしなくても勝手に消費されるカロリー量が増えるので、無駄な贅肉なんてどんどん減っていく。
ちなみに僕の場合は、ひょんなことからパーソナルジムに通い始めたら、7kg落ちました。
もともと62kgだった体重が、今55kgまで落ちました。
といっても、鬼のような猛特訓をしたわけじゃないですよ。
パーソナルジムに週1で通って60分の指導を受けているだけです。
もともと痩せやすい体質だったわけでもないです。
むしろ、食べるとすぐに太るほうでした。
もともとインドアな性格だったので、運動なんて20年ぶりでした。
鬼のような食事制限をしたわけでもないです。
むしろ最近は、以前より食べる量が増えています。
筋トレしてると体が肉を欲するようになるんですよね。
だから最近お肉ばっかり食べてます。
それで、この結果です。
7kg減です。
パーソナルジムで「筋肉の専門家に」「正しい筋トレのやり方の指導を受けながら」「筋トレをしただけ」で、こんなに劇的な効果が出るのです。
びっくりぽんです。
正解はいつも、楽な道
この体験を通して気付いたことがあります。
それは、「正解はいつも楽なほうだ」です。
ダイエットに限らず何事も、正解はたいてい、楽なほうなんんですよ。
僕なんか週1で筋トレしただけで、あとは食事制限なんてしてないし、苦しいマラソンもしてない。
ほぼ、何もしていないに近い。
それで、これだけの成果が出ています。
でも冒頭に紹介した相談者の方々は、毎日60分ランニングをして、食べたいものを我慢して、そこまで苦労して、まったく成果が出ていない。
むしろまだ中太り、ぽっちゃり体型、少なくともけして細身ではない。
楽な道を進んでる人のほうが成果が出ていて、苦しい道で頑張ってる人のほうが成果が出ない。
人生って不思議ですね。
でもこのことって、ダイエットに限らず、何事もそうなんじゃないかなと思います。
仕事や商売がうまくいかない人は、だいたい苦しいやり方に固執していることが多い。
社会の常識とか、世間体とか、そういうどうでもいいことに影響を受け、本当はどちらでもいいような何かに対して「これを頑張らなければいけない」と思い込んでいる。
だから、うまくいかない。
その逆に、仕事や商売がうまくいく人は、合理的に考えて必要なことを、ただちょろっとやるだけ。
それだけで十分に成果は出る。
正解は、楽なほう。
不正解は、苦しいほう。
これは、人生の全てにおいて言える万能の法則なのかもしれません。
あなたもブサイク思考に陥っていませんか?
最後に少し話は変わりますが、「ますますキレイになる人、どんどんブサイクになる人」という書籍の中で、こんな一文があります。
モデルスクールで生徒を見ていて実感するのは、「真面目な子ほど伸びにくい」ということです。
断言します。
その真面目さが、キレイになれない根本的な原因です。
真面目で頑張る人は、「努力しないとキレイになれない」と思い込んでいます。
もともと日本人は、努力を美徳として尊重してきた歴史がありますから、無理もないことかもしれませんね。
そもそも努力という言葉には、どういう意味が込められているのでしょうか。
辞書には「目標実現のため、心身を労してつとめること。骨を折ること」などと説明されています。
つまり、「努力=自分自身にとって苦しいことをやること」というイメージです。
しかし、苦しいことは当然長続きしません。
すると、結果が出ず、自分を責めるようになります。
「どうせ自分はダメなんだ……」と投げやりになり、結局ダイエットも成功せず、キレイにもなれず、自信喪失した自分が取り残されたまま。
別の方法にチャレンジしても、同じことの繰り返しです。
やはり努力しようとし、挫折してしまう。
こうして延々と続く〝ブサイクスパイラル〟に陥ってしまうのです。
反対に、キレイになる人は実に軽々とキレイになっていきます。
まわりからは「頑張っているね!」「すごいね!」などと言われますが、当の本人は、楽しいから続けているだけのこと。
努力をしているという意識はほとんどないのです。
実際にキレイになると自信がつき、さらに高いレベルを目指すようになります。
そして、人から「キレイになったね!」と褒められることによって、より一層美しくなっていくという〝美人スパイラル〟にも乗ることができます。
また、努力をやめると、もう一ついいことがあります。
精神的にゆとりが出るので、人の失敗も許せるようになり、人間関係も好転します。
キレイになりたいなら、「苦しいことをしないとキレイになれない」という思い込みを今すぐ捨てましょう。
挫折することが目に見えているのに、苦しい方法にしがみついているなんて、それこそ思考停止状態といえるのではないでしょうか。
そうではなく、あなたが心地いいと思う方法を探すべきです。
心地いいということは、あなたの体と心に合っているということ。だから続けられるし、効果も出ます。
「自分はズボラで怠け者なのに、ラクな方法で本当に大丈夫なの?」と思ったあなた! またブサイクさんの思考回路にハマっていますよ。
ブサイクさんは根が真面目なのだから、羽目を外しすぎてだらしなくなるリスクは低いのです。
美しくなるには、努力や頑張りはむしろ邪魔。
そう意識改革をすることが、美人への第一歩です。
っというわけでなにごとも…
・苦しいやり方に固執しない。
・成果が出ないときは、さっさと他のやり方にきり変える。
このことを、いつでも忘れないようにしましょー!
おしまい!